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2020年バリ島新国際空港とシンガラジャ周辺のインフラ状況

 

 

皆さんこんにちは!楽園バリスタイルの小野寺です。

 

こちらのブログでは、バリ島で新たに建設される国際空港や大規模な開発の波が押し寄せている北部エリアについて、現地からのリアルタイムな情報をお届けして行きます。

 

年間を通して温かく平和な南国バリ島で、不動産投資を検討している方や、すでに不動産を海外で所有している方にも、今後大きな発展の可能性があるバリ島北部エリア開発の理解に役立つ情報となれば幸いです。

 

 

記事の内容:

・バリ北部エリア開発の必要性について

・バリ島新国際空の最新情報とインフラ整備の状況

・バリ島新国際空港に関する、政府のこれまでの発表

・南北を結ぶ交通インフラ整備・実際の状況

・The Horizone‐クブタンバハン開発用地の状況

 

この記事の終盤では、楽園Balistyleのメインのプロジェクト案件である「Kubuh Tambahan・The Horizone」の最新状況もお伝えしていますので、そちらの情報もぜひご参考にしてみてください。

 

 

 

バリ北部エリア開発の必要性について

 

 

 

バリ島は世界を代表する有数のリゾート。一度でも来たことがある方は、この島が世界中の人々から愛され、熱狂的な観光地と多様性に溢れるパラダイスであることを実感されているでしょう。ハイシーズン時期は繁華街を行き交う多くの渡航者で溢れかえり、デンパサール国際空港の入国審査待ちの長蛇の列に何時間もはまってしまったという経験をされた方もいると思います。

 

バリ州政府が昨年、過密化の激しい南部エリアの発展を分散させるため、バリ北部に新たに空港を建設するという計画を発表しています。

※あらすじは前回記事(2018年バリ島新国際空港の建設計画と知っておくべき最新情報!)より:

 

2018年バリ島新国際空港の建設計画と知っておくべき最新情報!

 

 

 

Denpasar Airport statistics

右肩上がりで増え続けるデンパサール空港利用者数、2018年は2,300万人を超える(出典*Wikipedia)

 

 

近年は中国やインドからも大量に観光客がやって来ており、アジアの国々を中心に年々バリ島を訪れる人が増えています。現にングラライ国際空港(デンパサール空港)は拡張工事を繰り返していますが、繁忙期は非常に混雑し、空港周辺から主な観光スポットが点在する南部エリアは渋滞がとても酷い状態です。

 

観光を主要な産業とするバリ島はインドネシア国の観光産業を牽引する存在です。とどまることのない観光開発の波は、いよいよバリ北部へと押し寄せて行くことでしょう。

 

 

 

バリ島新国際空の最新情報とインフラ整備の状況

 

 

ブレレン県クブタンバハン地区に建設される国際空港の開発スキームは、政府および合弁事業(KPBU)によって決定されていますが、着工日や関連会社等の詳細はまだ明らかにされていません。 政府は道路インフラ整備を完了した後に、バリ北新国際空港の建設が開始されると最新のニュースで伝えられています。

 

バリ州知事のワヤン・コステル氏は、2019年3月末にシンガラジャのウンディクシャキャンパスで公開講演を行った時、このことを強調しました。 知事は、空港の建設は急いで行うことはできないと述べ、既存の技術研究から、空港へのアクセス道路の問題が優先事項であることを説明しました。 インドネシア政府の開発経験からしても、十分なアクセスが整備されていない地域に先に空港を作っても望ましい結果をもたらさないことが判っているからです。

 

「Kertajati Jawa Barar(西ジャワ)の空港建設のようにはなりたくない。この空港は十分な道路アクセスが出来上がっていないため利用者が少なく、本来の目的を達成できていない。「空港アクセスの道路が完全に建設された後、空港を建設するという手順を踏まなくては、クブタンバハンの新空港も同じ道をたどることになる」と述べました。

 

 

Wayang Koster

 

コステル氏によると、道路インフラの第一計画は既に実行されているとのこと。このプロジェクトはシンガラジャとムングウィタニ(バドゥン県)を結ぶショートカット道路の建設であるとされています。「道路プロジェクトの建設は2019年に開始され、2021年に完了する予定です。 有料道路の建設は、バリ環状鉄道建設計画と組み合わされています。バイパスへのショートカット、有料道路の開通、鉄道によるアクセスインフラは、新しい空港の効果や有用性に寄与するでしょう。」と説明しました。

 

一方で、空港建設における着工計画は協議中であるが、バリ島南北を結ぶ交通インフラは確実に進行しており、それによって計画的な空港建設へと段階を進めて行くことができる。道路インフラが新国際空港への橋渡しの状況を整えている段階である。

 

土地の準備プロセスとしては、インドネシア共和国運輸省による空港位置決定、ブロック許可の発行を待っている。現在土地の所有ステータスの整頓がされ、Desa Pakraman Kubutambahan(クブタンバハン)が保有する370ヘクタールの土地が既に第三者契約を完了しているため、投資資本となる土地は将来スキームに従って空港プロジェクトを進める上で法的な問題にはつまずかないでしょうと述べています。

 

※シンガラジャ北東側クブタンバハン地区に計画されているバリ島新国際空港のイメージ

 

 

 

バリ島新国際空港に関する、政府のこれまでの発表

 

 

2018年9月。 この年に新しくバリ州知事に就任したワヤン・コステル氏は、バリ北部のブレレン地区にあるクブタンバハン村に新しい国際空港を開発することを約束しました。 提案された予算25兆ルピア(16.7億米ドル)の空港は、バリデンパサールングラライ空港の収容能力の制限を緩和するとされました。

 

2018年3月。 インドネシアの運輸省は、バリ島デンパサール空港の新しい「フローティング(埋め立て)」開発を優先しないと述べました。 運輸大臣のブディ・カリヤ・スマディは、既存の施設をアップグレードし、デンパサールングラライ空港に2本目の滑走路を建設することが政府の優先事項であると述べました。 一方で新しい空港は、バリの州政府および地域の民間団体によって提案されました。

 

2017年9月。ブレレン県プトゥ・アグス・スラダニャは、政府はブレレン県での空港開発を真剣に考えている企業を全面的に支援し、下院の政治的動機を持つ企業に対して警告すると述べた。 空港開発プロジェクトには、2017年末までに土地の取得を開始するために50兆ルピア(37億米ドル)が必要と推定されました。

 

2017年4月。 インドネシアの運輸省は、バリブレレン空港の2つの候補地に関する調査を行いました。 運輸省はバリ島北部の開発を推奨することを目指しており、その後、経済的実行可能性調査が行われました。

 

2016年6月。 バリブレレン空港のデザインコンサルタントであるカナダのAirport Kinesis Consultingは、2016年8月28日に着工の提案をしました。 当時バリ知事のMade Mangku Pastikaは、このプロジェクトの場所に関して運輸省からの確認待ちであると述べ、2つの滑走路の提案を含む3つのサイトが推奨書で特定されました。

 

※カナダの空港インフラコンサルティング会社Airport Kinesis社によるイメージ動画

 

出典:BALIPOSTCAPA

 

 

 

南北を結ぶ交通インフラ整備・実際の状況

 

 

バリ島の北部と南部エリアを結ぶ為の道路インフラ工事は政府主導で進められている状況です。実際にどのぐらい建設が進んでいるのか確かめに行って来ました。

 

空港建設に先駆けてシンガラジャからタバナン、デンパサールへと繋がる道路アクセスの工事が進められています。Danau Beratan(ブラタン湖)南側とDanau Buyan(ブヤン湖)北側の標高の高い場所から低い場所に向かってショートカット道路の工事が進められています。ブドゥグル高原は水上寺院と大きなカルデラ湖があるバリ島の定番観光地のひとつです。

 

 

 

 

※青点の箇所が現在道路建設の工事をしている場所です。

 

 

 

 

インドネシアの国営建設会社Pt. NINDYA KARYAによってバリ州の公共事業として道路建設に携わっています。8月にブラタン湖周辺に訪れた時は山の掘削工事をしていましたが、12月に再び様子を見に訪れた時は、既にアスファルト舗装の道路と橋が出来上がっていました。政府が公開している情報の通りに道路整備が着々と進行していることが判ります。

 

 

2019年8月のブラタン湖周辺の様子

 

2019年12月のブラタン湖周辺の様子

 

※2019年12月時点:道路工事の建設現場の写真保存先リンク:

https://drive.google.com/drive/folders/1L6iqhzQ9I7LrGz2436icx1CFaBOPAMIr

 

 

 

The Horizone クブタンバハン開発用地の現状

 

空港建設予定地に近いクブタンバハン地区の宅地開発は現地ディベロッパー会社のPt. Pasti Indah Indonesia Baruによって土地の整備が進められている状況です。こちらも進捗状況を確認しに行って来ました。

 

①上空から見た開発地の様子

クブタンバハン地区の開発地「Kubutambahan Residence・The Horizone(クブタンバハンレジデンス・ザホライゾーン)」がある場所を上空からドローンで撮影した映像です。傾斜地が広がっている様子や、自然溢れる原生林の風景、海までの距離などが判ります。

 

 

上空から見た開発地の様子:映像の保存先リンク①:

https://drive.google.com/open?id=1hQYwW5UxmxMkfIDbBZAcGc0Awew82PZ8

 

 

②海から見た開発地の様子

こちらの映像は海側からドローンを飛ばして開発地がある丘とクブタンバハン村の景観が判るようにイメージを撮影しました。

 

Kubutambahanの海沿いの風景と開発地がある丘の様子をご覧ください。正面の丘が開発地がある場所です。

 

ドローン映像の保存先リンク②:

https://drive.google.com/open?id=1KZSooo-kOJgHy25QFJMwU6r4n5Aa3lSK

 

 

 

 

The Horizone ‐ 開発地現場の状況

 

公道から土地に入ると以前まで道が整備されていなかった場所にショベルカーが入り、今後トラックや掘削機が往来するための道が作れられています。これによって土地の奥まで徒歩でも侵入することができるようになり、視察でここを訪れる時さらに高い場所から斜頸地全体を見渡せるようになりました。

 

 

 

The Horizone ・Kubuh Tambahan開発地の様子・写真の保存先リンク:

https://drive.google.com/open?id=1DTGiAMqlCAob0WGKbnajgBwI9j1iFZ9h

 

まとめ

バリ北部の観光開発は2019年から目に見える形で進行しています。2020年に入りインフラ整備がさらに進み、シンガラジャ北部エリアへの投資需要の期待が高まっています。タバナン県、ブレレン県、バドゥン県ではインフラ道路が敷かれるエリアにある土地の取引が政府によって制限されて行くというニュースもありました。

 

SINGARAJA BALIのブログで、新たな情報が入り次第随時お知らせして行きます。楽園Balistyleでは「The Horizone Kubuh Tambahan Residence(開発用地)」の現地視察ツアーも催行しておりますので、お気軽にお問いページよりご相談ください。